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【甦る古代浪漫。】

12月25日 晴れ

第4回世界人形会議(オーストリア・ザルツブルグ)に持参した作品【ますらを】です。

【倭建命】からちょうど1年後の作品になります。

初個展では、松坂屋様の全面的なご協力を賜り、

タイトルを【甦る古代浪漫】とご考案くださるなど、DMにも使用していただきました。

今思えば『日出処の天子』に登場する「毛人」に少しイメージが重なっているようです。

“どハマり”していたのですねぇ~!!(笑)

人形本体の大きさは65㎝くらいだったでしょうか。

他に45㎝くらいの【卑弥呼】も合わせて2点を抱えて行きました。

当時、ヨーロッパへはアラスカ・アンカレッジ経由でしたから

大荷物を持っての大移動は本当に大変でした。

「若かった~っ!!」の一言に尽きます。

 

松坂屋百貨店様に全面協力をいただいた初個展<甦る古代浪漫。>

 

2024年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko

初個展

12月22日 曇り

帰国後、藤田女史の勧めで個展の話が持ち上がり、

翌1987年3月に自宅近くの京阪くずは駅前、松坂屋百貨店で初個展を開催することになりました。

大変です! あと数か月しかありません。

必死でした!!

何体作ったか覚えていません!!

が・・・なぜか、満ち足りた想いで制作に没頭することができました。

厩戸皇子をモチーフにした【飛翔】はこの時に生まれた作品です。

【厩戸皇子】をモチーフにした【飛翔】

 

<余談ですが・・・>

松坂屋百貨店は今“くずはモール”になっています。

時代は変わって行くのですね~!

 

2024年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko

海外作家との交流

12月16日 晴れ

幾つかの偶然が重なり、人生は紡がれていくのですね。

家族の絆、人々との出会いも全てが大切な財産です。

 

翌1986年10月、第4回世界人形会議に再び参加することになりました。

この年の開催地はモーツアルトの生誕地、オーストリア・ザルツブルグでした。

今度は作品持参です。

夫、子供達の了承を得て、思い切って海を渡りました。

家族の温かい後押しがあったからこそ・・と、今でも感謝せずにはおれません。

また、世界人形会議と深い繋がりをお持ちのビスクドール作家、藤田女史にも大変お世話になりました。

心から感謝とお礼を申し上げます。

海外作家の素晴らしい作品を目の当たりにし、“まだまだ学ぶべき事が山ほどある”

と気付いた実りある訪欧でした。

 

ヨーロッパ最大級・世界人形会議「M. WANKE」人形展のパンフレット

大きな荷物は人形です。

当時、ヨーロッパへはアンカレッジ経由の大移動でした。

やっとの思いで会場へ到着。早速受付を済ませました。

私のメンバーシップカードです。

参加国の国旗が掲げられた大会場で初日、講演(レクチヤー)が行われました。

 

人形の展示は豪華な宮殿で行われました。

マスコミの報道もありました。

会場にはヨーロッパ中から多くの方々が来られていました。

最終日に行われた海外作家との交流会

人形に対する熱い想いは、国を超えてみんな同じなのだと深い感動を覚えました。

ザルツブルクは本当に美しい街でした。

時間を見つけて街を散策。

映画「サウンドオブミュージック」のロケ地で撮った1枚です。

 

 

 

2024年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko

新しい世界へ

12月13日 晴れ

【日出処の天子】で人形の虜になった私は、日本古代史にどんどん引き込まれて行きました。

そして半年後、【倭建命】(ヤマトタケルノミコト)で人生が大きく変わる事になったのです。

1985年7月、新大阪で開催された創作紙粘土協会主催 第2回全国作品展に

一般で出品したところ、なんと入選したのです。

全国から集まった数多くの人形を見て、「この様な世界があったのか!」と驚愕しました。

当時、日本に於ける最も大きな創作人形展だったからです。

同時に、新しい世界を知る事となりました。

更に10月、たまたま見た新聞記事で参加を呼び掛けていた世界人形会議(イギリス・ブライトン)

に応募したら、これまた思いがけず、銅メダルを受賞してしまったのです!!

それは、世界中の作家が集まるヨーロッパ最大級の人形展でした。

勿論、各部門がたくさんある中での1部門に過ぎないのですが・・・

ドレスを着た可愛い人形とはテーマを異にする、特異な作品だったからかも知れません。

かくして・・・

【厩戸皇子】【倭建命】に導かれるように人形に世界に入って行く事になったのです。

 

 

 

 

2024年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko

あの日から40年!!

12月3日 晴れ

1984年、今からちょうど40年前の今頃(年の瀬)

私は無我夢中で絵筆を動かしていました。

当時、夢中で読んでいた山岸凉子作【日出処の天子】の主人公【厩戸皇子】を粘土で作り

絵の具で色塗りの仕上げをしていたのです。

竹串とめん棒とビニール袋を広げながら、台所のテーブルで・・・

粘土との出会いは、市の広報を見て、たまたま参加した講習会(ビール瓶を使用した簡単な粘土人形)がきっかけでした。

 

薄く伸ばすと布のように、乾燥後は硬く石のように・・・

思いのまま造形が出来、彩色も自在に・・・

なんて楽しい素材なのでしょう!

<人物がムクムクと起き上がってくる!!>

 

粘土の魅力に取りつかれ、独学で一気に作り上げた最初の作品【日出処の天子】が完成しました。

それは正に、私が人形の虜になった瞬間でもありました。

<記念すべき第1作目【日出処の天子】 山岸凉子作・第10巻カバー絵表紙より>

 

あの日から40年。

継続は力なり!!

<ビデオレター>で40年前の自分に伝えてあげたいワ。

「40年後も作家として人形を作り続けていますよ~」

「相変わらず、自分への挑戦、続けていますよ~」

 

懐かしい作品と共に40年の歩みを少しだけ振り返ってみようかと思います。

もしよろしければ、お付き合いくださいませね!!

 

 

2024年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko