8月28日 曇り時々晴れ
ツクツクボーシが鳴いています。
いよいよ夏も終わりですね。
そう言えば、この声、昨年はカナダにいたので聞いていません。
夏の終わりを実感しないまま、秋を迎えました。
毎年、当たり前に聞いていたけれど
季節の移り変わりを、これほど明確に知らせてくれていた事に
今まで気付いていたかしら・・・?
蝉の他にも、桔梗などの花や木の葉の色、
肌に触れる風の感触も・・・
静かに、耳を澄ませば・・・ほらっ!
季節はもう秋の準備を始めています。
8月28日 曇り時々晴れ
ツクツクボーシが鳴いています。
いよいよ夏も終わりですね。
そう言えば、この声、昨年はカナダにいたので聞いていません。
夏の終わりを実感しないまま、秋を迎えました。
毎年、当たり前に聞いていたけれど
季節の移り変わりを、これほど明確に知らせてくれていた事に
今まで気付いていたかしら・・・?
蝉の他にも、桔梗などの花や木の葉の色、
肌に触れる風の感触も・・・
静かに、耳を澄ませば・・・ほらっ!
季節はもう秋の準備を始めています。
8月15日 曇りのち雨
私の旦那さまはモーツァルトが大好きでした。
休みの日は、いつもソファーに深く腰をおろし、ゆったりと静かに聴いていました。
中でも一番のお気に入りは・・これ!
<ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調、(K.216) & 第5番 イ長調、(K.219)>
すり減るほどよく聴いていました。
聴き過ぎて、ケースもご覧の通りです。(若干のくたびれ感あり)
今、ソファーの指定席に旦那さまの姿はありません。
・・・3年が経ちました・・・
・・・懐かしいこの曲・・・
今の私にとって、一番の“癒しの曲”になっています。
この2~3日、ずーとこの曲をかけています。
今日も朝から聴いています。
<・・・聞こえていますか?・・・>
お盆の、お線香の香りが心地よく静かに漂っています。
8月4日 晴れ
京都市中京区にある京都国際マンガミュージアム(作家・荒俣宏氏:館長)にて
現在「山岸凉子」の原画展が開催されています。
昨日、ゆっくり時間をかけて、行ってきました。
(館内では海外の方も多く、英語の他に、フランス語やロシア語も聞かれました。)
「山岸凉子」と云えば・・・そう・・「日出処の天子」
厩戸王子(聖徳太子)を主人公にした壮大な歴史漫画の一大傑作です
(2冊、購入 素敵な画集です)
これは、絶対に見逃すわけにはいきません。
なぜなら、これこそが、私の人形作りの原点なのですから・・・。
当時、妹からいつも「厩戸王子・・厩戸王子・・」と連載中のストーリーの“凄さ”を
聞いていて、少なからず興味を持っていました。
そこへ、「読む?」と言って、1巻から纏めて“ど~ん”と貸してくれたのです。
<<<衝撃>>>・・ハマりました!!・・・どっぷりと・・・もう、止まりません!!
その頃、話題になっていた梅原猛氏の「隠された十字架」をはじめ
聖徳太子に関する本を読み漁り、何度も法隆寺に足を運び、
ついには岩波書店の「日本書紀」まで買ってしまうほど、夢中になってしまいました。
(日本書紀って結構おもしろいですよ・・余談ですが・・)
絵の美しさにも魅せられました。
繊細な線から生み出される微妙な心理描写も絶品でした。
そして・・・表紙を見ながら・・・見よう見まねで・・・
「厩戸王子」を一気に作り上げました。
道具など何も持っていません。
あるのは、台所の竹串とめん棒と割り箸とビニール袋・・それだけです。
でも、それで充分でした。
“彼”が立体となって目の前に現れたのですから・・・(思い込みが強すぎかも・・)
その後も夢中で作りました。
ページの隅に小さく載っていた「厩戸王子」を立体化。
人形作りを始めて2年目の展示会で発表した懐かしい作品です。
<すっかり人形作りに魅せられてしまった私>
<もう、誰も止められません>
気が付くと、勝手に手が動いて、粘土から人形が現れる・・・そんな感じでした。
「古事記」から「倭建命」も作りました。
これを機に、今まで知らなかった世界が一気に広がっていったのです。
もし、山岸涼子さんの「日出処の天子」に出会っていなければ
今の私はいなかったかも知れません。
感慨深い思いでミュージアムを出ました。
照り付ける暑い日差しも、騒々しい蝉の声も
私を包み込むようなやさしい温かさに感じられました。