第71回「正倉院展」

11月13日 晴れ

清々しい秋空のもと、仲良しの友人と、今年も「正倉院展」に行って来ました。

今年は東京国立博物館と同時開催です。

令和最初の御即位記念だけあって、とても見応えがありました。

(読売新聞 正倉院展特別版より)

“教科書で見た見た~っ!”と誰もが言う「鳥毛立女屏風」が

第一扇から第六扇まで全部揃って展示されていました。

肌色がこれ程色鮮やかに美しく残っているとは・・・!!

ふっくらとした手の表情のなんと豊かな事・・・!!

歌麿や北斎が描く浮世絵の「手」の源流は、まさにここなんだ!!

と、自分の中での新発見に驚きを隠せませんでした。

天平から江戸へ連綿と受け継がれている事に、心揺さぶられる思いがしました。

そして、もうひとつの驚きは「紺玉帯残欠」です。

青い宝石・ラピスラズリで飾られた革の帯です。

“ラピスラズリ”といえば・・・

そう!!・・・オランダの画家<フェルメール>ですよね。

彼が愛した貴重な“青い石”がもうすでに8世紀の日本に、

それも、聖武天皇愛用のベルトに使われていたという驚きです!!

凄い!!の一言。

また、聖武天皇が儀式の時に履かれた「靴」も素晴らしかったです。

赤く染めた牛革、内面の柔らかい鹿革の白革、真珠や水晶、瑠璃ガラスの装飾。

1300年前に実際に使用されていた現物を目の前にした瞬間は

まさに、タイムスリップした瞬間でもありました。

その他、螺鈿箱、染め象牙のものさし、紫檀の絵付き香炉等々・・・

今年もまたまた、光明皇后に感謝しながら、会場を出ました。

外は綺麗な秋の雲が、奈良国立博物館の上に広がっていました。

<素敵な一日を有難うございました。>

2019年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko