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ゲスト作家&生徒有志とコラボ
5月23日 晴れ
同じく2003年、いつもの教室展とは一味違った趣向で
選抜生徒有志の5名グループ【A・SU・KA】と共に
大阪から遠く離れた長野県で展示会を開催しました。
周りを自然の山に囲まれた緑豊かな展示会場は
あたりの木立までもが趣深く風情があり
今まで経験したことのない、ゆったりとした緩やかな時間が流れていました。
畳敷きの落ち着いた雰囲気の中で
生徒には授業の成果を思う存分自由に制作発表してもらいました。
固定ポーズや衣装人形、球体関節人形、三つ折れ人形、縮緬貼り人形などなど・・・
彼女たちの作品もゆっくりとご高覧いただければ嬉しく存じます。
更に、創作人形でご活躍の人形作家「松浦加代子」氏にゲスト出展していただき
一層充実した展示会となりました。


趣のあるゆったりとした畳敷きの会場



生徒の力作が並びます。



芦高昭子さんの作品

石原利恵さんの作品


河合ちどりさんの作品


柴田和代さんの作品


吉井靖子さんの作品


【創作人形作家・松浦加代子氏の作品】<ゲスト出展>
ご出展いただきありがとうございました。



ルーブル出展
5月17日 雨のち曇り
2003年は目まぐるしい1年でした。
【夜想曲】刊行後、再び某美術系出版社からお声がけを頂き
「フランス・パリ美の革命展 I Nルーブル」に出展させて頂くことになりました。
これは、ルーブル美術館内特別展示場に於いて日本芸術を紹介する大きな展覧会でした。
様々なジャンルから多くの作家が参加され
ご活躍されておられる諸先生方と共に名誉な賞を賜り、身に余る光栄の極みでありました。
パリ市内に展覧会のポスターが数多く貼られるなど、19世紀末に欧州を席巻したジャポニズムさながら、
日本文化への関心の高さは想像以上だったようです。
正に「クールジャパン!!」



<オープニングセレモニー>
当時パリを拠点にご活躍の「KENZO」ブランドのデザイナー高田賢三氏(左から二人目)と
パリ市長らによるオープニングセレモニーの様子

<会場の様子>

出品作品を某美術系出版社の方がきれいな和風にレイアウトしてくださいました。

【待ちわびて】
<川崎裕子人形写真集【夜想曲】掲載作品>
歌人【与謝野晶子】
5月8日 晴れ
2003年、新風舎から人形写真集を刊行しました。
「やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」
歌集「みだれ髪」に収録された情熱の歌人【与謝野晶子】の有名な短歌です。
ご存知の方もきっと多い筈。
【あつき血汐】はこの歌を具現化した作品です。
つま先立ちする姿は彼女の生き方そのものなのです。
明治という時代に堂々と歌い上げた斬新な作風に
現代の私達ですら、心がざわめきます。
高校時代からずっと心の片隅に住み続けていた女流歌人【与謝野晶子】を
川崎裕子人形写真集【夜想曲】の表紙にしました。


作品【あつき血汐】は、支え無し、つま先きだけで自立しています。
赤い縮緬古布に筆で直に短歌を書きました。
【厩戸皇子】【倭建命】以来、心奪われ、夢中で作り続けてきた人形達を
この表紙の元に集めてみました。
人形達の囁きに、ほんの少しでも耳を傾け、心を動かしていただければ幸いです。
夢草紙
4月29日 晴れ
2002年に貴重な体験をさせて頂いたエピソードをご紹介したいと思います。
(以前にも1度ご紹介したかと思いますが・・・改めて・・・)
人形界に於いての大御所といえば、一番に名前が挙がるのが「辻村寿三郎」氏です。
NHK人形劇「新八犬伝」などで有名な日本を代表する「大先生」であります。
2023年、89歳でお亡くなりになりましたが
日本中で知らない人は誰一人いないでしょう。
氏の故郷である広島県三次市の歴史民俗資料館・辻村寿三郎人形館でも有名です。
三次市にお戻りになるまでは、東京人形町の工房で人形を作っておられました。
その工房は誰でも自由に見学ができ、制作中の人形を見ながら
先生と自由にお話ができるという、超レアな楽しい空間で、いつも賑わっていました。
人形についての貴重なお話を気軽にしてくださり、懐の深さ、温かさが感じられ、
大きな人間に包まれているような不思議な空間でもありました。
ファンの一人として、東京に行った時はなるべく訪れるようにしていました。
工房の奥には少し高くなった2~3畳ほどの小さな畳敷きの部屋があり
人形が数体展示されていて、時々、それら人形のパフォーマンスが行われたり
階段を上がった2階には、テレビで見覚えのある人形がズラリと並んでいて
その迫力にはいつも圧倒されるばかりでした。
ある時、結髪に関するお話をしてくださった後、帰り際に
「結髪するんなら、これ、使ってごらん」
と言って、髪用の黒い糸を少し分けてくださいました。
「えっ!・・この私に?」
見学者のひとりに過ぎない私に・・信じられませんでした。
まるで夢のよう!!
何という懐の深さ!!
正に奇跡!!
込み上げてくる人形への熱い想いと感謝とが入り混じった
言葉では形容しがたい幸福感に浸りながら、
心躍らせ、満ち足りた思いで帰路に着いたのを覚えています。
早速、その糸を使って「立て兵庫」を結い上げ
江戸の粋な姉御肌をイメージして、作品【夢草紙】を作り上げました。

<川崎裕子人形写真集【夜想曲】掲載作品>
残りの糸は今も大切に保管しています。

<辻村寿三郎氏から分けて戴いた貴重な髪用の黒糸>
ミディ・ピレネArt Expo2001
4月24日 晴れ
縮緬貼りの新しい作品【浪漫】に取り組んでいた頃
2001年、某美術系出版社より海外出展のお声がけをいただきました。
それは、ロートレック生誕100年を記念した日仏の文化交流を目的とする
「ミディ・ピレネArt Expo 2001」という展示会でした。
(後援=トゥールーズ市、ロートレク美術館、フランス大使館 etc.・・・)
【浪漫】は縮緬古布、すが糸を使用した本格的な「和」作品で
母から譲り受けた生地で着物を縫い、
その着物姿から醸し出される日本女性の“はんなり”とした“ゆかしさ”を
静かな佇まいの中に表現した作品です。
着物が好きだった母のイメージと重なり、迷わず出品しました。
【浪漫】 川﨑裕子人形写真集【夜想曲】掲載作品




<名前が刻印された、ずっしりと重いメダルです。>
結果、フランスの方々にも深く共感していただき、【芸術大賞】をいただくことになり
母への感謝が自然と込み上げてきた思い出深い作品となりました。
これを機に、一層「和」の奥深さに引き込まれて行きました。

背景の文字は、書道家だった母に依頼して書いてもらったものです。
巻き物にしました。