ブログ
ブログ一覧
バンクーバー桜便り
平成31年 4月10日 雨
今日は朝から冷たい雨が降っています。
関東では雪が降ったとか・・・
3~4日前まではうららかな陽気で、京都の桜も満開でしたが・・・
まさに“静心なく・・散るらむ”ですね~!!
先週末、カナダのバンクーバーに住む次女から、桜の便りが届きました。
公園や街路樹、駅周辺に咲く桜が、今年も見事な花を咲かせていて
市民の憩いの場所にもなっているとの事。
毎年この時期には、
“Vancouver Cherry Blossom Festival”
が開催されて、多くの桜が市内を優しいピンクに染め、皆さんを楽しませているそうですよ。
また、この桜祭りの一環として、
毎年“Sakura Days Japan Fair”も開催され
日本の桜が広く愛され、大切に守られているのがよく分かります。
何だかうれしいですねっ!!
(興味のある方は“バンクーバー桜祭り”で検索してください)
マイブーム「万葉集」
平成31年 4月4日 晴れ
新元号「令和」
日本らしい綺麗な響きで、なぜか落ち着きます。
むか~し読んだ「万葉集」を本棚から取り出し、久々に読み始めました。
密かに、マイブームが起こりそうな予感です。
古代のロマンにどっぷりとハマっていたむか~し、
粘土との衝撃的な出会いで一気に作り上げた「日出処の天子」や「ヤマトタケル」
その他にも、万葉集から「額田王」や「大海人皇子」も作っていました。
中でも容姿端麗で武勇にも優れていたという「大津皇子」をイメージした若武者は
百貨店での初個展の案内はがきにも使用
人形を作り始めて2年目でした。
怖いもの知らずだったのですねぇ~。
「万葉集」の素晴らしいところは、
身分に関係なく、名もない女性が思いのたけを素直に詠んだ歌も、
普通に載っているところでしょうか。
「詠み人知らず」としてレリーフにしました。
むか~しの懐かしい作品です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
新元号『令和』!!
平成31年 4月1日 晴れ
今日は朝からTVに釘付けです。
新元号が発表される歴史的な瞬間をワクワクしながら待っています。
午前11時40分
菅官房長官が首相官邸の記者会見場に入ってこられました。
ついに発表です。
<< 新元号「令和」 >>
新しい扉が開いた瞬間です。
出典は「万葉集」だそうです。
素晴らしい御代となりますように!!!
10年ぶりの再会
2月13日 晴れ
<人形に携わって、幸せ>
昨日と今日、心からそう感じた二日間でした!
昨日は、「大竹京 創作人形グループ展」の初日。
枚方公園の「ギャラリー偏西風」で開催されると聞き、訪れました。
以前住んでいた枚方です。
子供が小さい時、よく家族で<枚方パーク>に行きました。
福島県在住の人形作家で、世界で活躍されている「大竹京」さん
10年ぶりの再会です。・・懐かしい~っ!!・・
福島での展示会には何度も“招待作家”として参加させて頂き、随分お世話になりました。
大竹京さんと
そして、今日・・・
イギリスの展示会に一緒に参加した友人、静岡県在住の人形作家「伊藤真理子」さん
大丸心斎橋店美術画廊の人形展に出展しているので、会いに行きました。
彼女とも10年ぶりくらいでしょうか・・・
「久しぶり~っ!!」
懐かしさいっぱい・・・積もる話はエンドレス・・・!!
若い作家さん達の作品も、創作する楽しさに溢れていて、なかなか見応えがありました。
最高に素敵な二日間でした!!
伊藤真理子さんと
「隠された十字架」梅原猛氏
1月18日 晴れ
1月12日、哲学者で文化勲章受章者の梅原猛氏が93歳でお亡くなりになりました。
氏は独特の歴史観で日本文化を探求された方で、
特に聖徳太子と法隆寺の謎を見事に解き明かした「隠された十字架」は、当時大変話題になりました。
常識を覆す学説は衝撃的でした!一気にファンになり、講演も聞きに行きました。
丁度その頃、聖徳太子(厩戸皇子)を主人公にした、山岸涼子作「日出処の天子」が大ヒットしていて
厩戸の大ファンだった妹が「おもしろいよ~! 読む?」と言って持っている全巻を貸してくれました。
これもまた衝撃的でした!!
<はまりました・・・どっぷりと・・・厩戸に・・・!!>
その後、法隆寺には何度も何度も足を運びました。
聖徳太子とされる「救世観音」は春と秋、特別開扉されるのですが、
夢殿は薄暗く、あまりはっきり見ることが出来ませんでした。
ところが、ラッキーな事に、修理の為「救世観音」が夢殿から出るという機会に巡り合いました。
これは、布に巻かれた秘仏を夢殿から出したフェノロサ以来の事でした。
「救世観音」と「百済観音」2体並んで一般公開されました。
360度、全方向から間近に観ることができたのです。
その衝撃は今でも忘れることが出来ません。鳥肌が立ちました。
「救世観音」・・やはり体の後ろ半分が完全に欠落し空洞化され、光背は頭部に打ち付けられていたのです。
鬼気迫るその表情は「観音」ではなく「人」そのものでした!!
隣に立つ「百済観音」の流麗でしなやかな佇まいとは全く対照的でした。
梅原氏の学説に確信を得、まるで金縛りにあったかのように、その場から離れることができませんでした。
実際に、気が付けば4時間程、ずっとその場にいたのを覚えています。
~~「聖徳太子」<厩戸皇子>~~
その謎めいた存在に魅せられ、熱い思いを抱いていた時、粘土に出会いました。
そして、一気に<厩戸皇子>を作り上げました。
35年前の秋の事です。
「知の巨星」梅原猛氏の斬新な学説に影響を受けたひとりです。
本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。 合掌