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願いを込めて・・・
1月7日 晴れ
今日は七草粥の日。
早春に芽吹く七草で邪気を払い、疲れた胃を休めて1年の無病息災を祈願します。
皆様にとって良き年となりますように!!
さて・・・
昨年末、人形の世界に入るきっかけとなった話をさせていただきました。
もしお目障りでなければ、引き続き懐かしい作品と共に振り返り
作品作りへの一助となれば幸いです。
初個展の翌年、4年目となった1988年は
「古代・和」から「洋」に方向を転換した挑戦の1年でした。
【スキャンダル】

大都会の一風景をドラマチックに・・・・・スキャンダラスに・・・・・
ニューヨーク・マンハッタンを勝手にイメージしながら作りました。
創作紙粘土協会発行のカレンダーに掲載された作品です。
覚えている方、いらっしゃるかなぁ~???
【奔流】(ほんりゅう)

メタリック調に仕上げた彫塑作品。
これも創作紙粘土協会発行のカレンダー掲載作品です。
この作品で初めてインタリオ技法(沈み彫り)を用いました。
以後、彫塑作品には殆どこの技法を使用しています。
<まさか30数年後にこの技法が流行るとは、想像だにしませんでした!!>
余談になりますが・・・
この作品は後に(1992年版)、全国の学校関係の美術・工芸カタログ
「彫塑」の表紙にも使用していただきました。

謹賀新年
令和7年1月1日
明けましておめでとうございます。

作品寄贈
12月28日 晴れ
1987年 初個展後の10月、第5回世界人形会議は
オランダのスヘフェニンゲン(Scheveningen,HOLLAND)で開催されました。
この年のパンフレットには、【ますらを】が他の海外作家作品と一緒に掲載されていて大変驚きました。


<右下端に載っていて、ビックリ!!>
再度出展のお誘いを頂いたのですが、2年続けての訪欧にはかなり無理があったので
「和装の女性」(粘土作品)をお送りし、寄贈させていただきました。
後に、世界人形会議の主催者である世界人形協会会長のM.Wanke(バンケ)氏から
ご丁寧な直筆のお手紙をいただきました。
それは今でも大切に保管しています。

粘土に出会って今年でちょうど40年。・・・早っつ!!
正に“光陰矢の如し”です。
間もなくこの1年も終わろうとしています。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
<<皆様どうか良いお年を!!>>
【甦る古代浪漫。】
12月25日 晴れ
第4回世界人形会議(オーストリア・ザルツブルグ)に持参した作品【ますらを】です。
【倭建命】からちょうど1年後の作品になります。

初個展では、松坂屋様の全面的なご協力を賜り、
タイトルを【甦る古代浪漫】とご考案くださるなど、DMにも使用していただきました。

今思えば『日出処の天子』に登場する「毛人」に少しイメージが重なっているようです。
“どハマり”していたのですねぇ~!!(笑)
人形本体の大きさは65㎝くらいだったでしょうか。
他に45㎝くらいの【卑弥呼】も合わせて2点を抱えて行きました。
当時、ヨーロッパへはアラスカ・アンカレッジ経由でしたから
大荷物を持っての大移動は本当に大変でした。
「若かった~っ!!」の一言に尽きます。
松坂屋百貨店様に全面協力をいただいた初個展<甦る古代浪漫。>

初個展
12月22日 曇り
帰国後、藤田女史の勧めで個展の話が持ち上がり、
翌1987年3月に自宅近くの京阪くずは駅前、松坂屋百貨店で初個展を開催することになりました。
大変です! あと数か月しかありません。
必死でした!!
何体作ったか覚えていません!!
が・・・なぜか、満ち足りた想いで制作に没頭することができました。
厩戸皇子をモチーフにした【飛翔】はこの時に生まれた作品です。

【厩戸皇子】をモチーフにした【飛翔】

<余談ですが・・・>
松坂屋百貨店は今“くずはモール”になっています。
時代は変わって行くのですね~!