正倉院展

11月8日  雨時々曇り

今日は小雨まじりのあいにくのお天気でしたが

いつもの仲良しグループと毎年恒例の「正倉院展」に行ってきました。

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今年も見応えのある展示品ばかり。

パンフレットの「羊木臈纈屏風」(ろうけつ染めの屏風)

巨大な巻き角をもつ羊は、ササン朝ペルシャなど西アジアで流行した聖獣文様。

なんてエキゾチック!

緑青を使用したと言われる樹葉や草

なんてきれいな淡緑色!

遠路はるばるシルクロードを渡ってきたと思いきや

なんと国産品だというこの驚き!!

(正倉院宝物の95%が国産なのだそうです)

美しい螺鈿、技巧を凝らした精緻な仕上げ、

展示品ひとつ一つが、見事な宇宙を作り上げています。

その他、漆塗りの竪琴や、ご遺愛の尺八などなど・・・

これら全てを聖武天皇が実際に触れていたことを想像すると

1300年の歴史の凄さを感じずにはおれません。

感慨深く、心が揺さぶられる思いがするのです。

そして・・・<よくぞ、残してくださった!!>

と、今年も光明皇后に感謝しつつ、タイムトラベルを終え、出口へ向かいました。

外は雨もやんで、しっとりとした秋の景色が広がっていました。

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帰りにみんなで食べた <“おうす と わらび餅”>

とっても美味しかったです!!

 

2017年11月8日 | カテゴリー : 友人と | 投稿者 : yuko

「快慶」特別展

4月20日 晴れ

奈良国立博物館で開催されている特別展「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」に

仲良しのお友達と行ってきました。

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「快慶」と云えば我が国を代表する仏師のひとりで、

鎌倉時代初頭、運慶とともに東大寺の金剛力士立像でも有名ですよね。

今回は、弥勒菩薩坐像をはじめ、快慶の代表的な作品が一堂に集められた

傑作揃いの、実に見応えのある素晴らしい展示会でした。

知的で気品溢れる顔だち、ふくよかな体、流れるような衣の美しいひだ、神々しい静寂・・・

一方、四天王立像や金剛神立像のような迫力に満ちた力強い躍動感・・・

世界に誇る「木彫芸術」の最高峰!! ですね。

中でも特に目を引いたのが、「国宝 僧形八幡神坐像」(奈良・東大寺)

まるで生きているが如く・・<そこにおわします>・・その存在感!圧倒的なオーラ!!

「快慶芸術」に魅せられ、時間が経つのを忘れる程でした。

 

私が人形を作り始めた頃、(25~6年位前かな?・・いや、もっと前かも・・)

美しい衣のひだを粘土で表現したくて、作った作品があります。

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懐かしい作品です。

他に、万葉歌人をイメージした「枕詞シリーズ」のレリーフも作りました。

(百貨店の個展に出品した時のもの・・昔なので余り綺麗に撮れていませんが)

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洋風のカメオ作品にも・・

想・薫・華

 

ビスク(磁器)のレリーフにも・・

 (これは比較的最近の作品)

流れるひだの美しさは今も追い求めています。

「快慶」をはじめ、先人の天才たちが私達に残してくれた貴重な財産を

身近に感じることが出来るって、本当に幸せです。

帰りはちょっと遅めのランチになりましたが、

昨日は、楽しいお友達との素敵な一日でした。

 

2017年4月20日 | カテゴリー : 友人と | 投稿者 : yuko

秋の正倉院展

10月27日 晴れ

先週末、二か月半ぶりに日本に帰ってきました。

“わぁ~、日差しが柔らかく暖かい・・・!”

日本の秋の訪れはカナダより少し遅くなりそうです。

 

秋と云えば・・・

毎年秋に開催される「正倉院展」

今年も仲良しのお友達と一緒に昨日行ってきました。

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「正倉院」・・・今年で1260年の月日が流れています。

東大寺を作った聖武天皇が亡くなり、四十九日法要の際、

光明皇后が天皇ゆかりの品々を東大寺大仏に献納したのが始まりです。

時代は8世紀、それらを21世紀の私達が今、間近で見ることができるのです。

この驚きと感動の“時間旅行”に毎年ワクワクしながら奈良国立博物館までの

緩やかな坂をゆっくり歩いて行きます。

途中にある地下道はまるでタイムトンネルのようなのです。

今年展示の「漆胡瓶」(ペルシャ風水差し)は遠いシルクロードの長旅を想像させてくれます。

儀式に使用された「大幡」もきっと華やかに天平の風に靡いていたのでしょう。

そしてその儀式の中央には、藤原不比等の娘であるという誇りを胸に

気高く、凛とした佇まいの光明皇后の姿が浮かんできます。

天平の時代にタイムスリップしたかのようです。

古の人々に思いを馳せながら、深くゆったりと時間が流れて行きました。

来年はどんな品々に出会えるのでしょう。

 

2016年10月27日 | カテゴリー : 友人と | 投稿者 : yuko

「シェイクスピア」と「ビートルズ」

数年前になりますが・・・

フランスのパリで開催された展示会に、人形仲間の友人 小峰恵子さんと

一緒に参加した時のこと・・・

イギリスまで足を延ばして、シェイクスピアの生誕地

「ストラトフォード・アポン・エイボン」を訪れました。

そこはエイボン川のほとりにあり、古い建物が多く残っていて

エリザベス朝の文化が漂う、情緒溢れる素敵な町でした。

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100年以上の歴史を持つ伝統ある劇団

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)の建物です。

「ベニスの商人」を観劇。(現代風にアレンジされていました)

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生家も訪れました。居間、台所、寝室など400年前そのままの姿が再現され

大切に保存されていました。

その後ロンドンに移動し、テムズ川沿いにあるグローブ座を訪れました。

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16世紀末の姿をそのまま再現した木造建築で、鋼材などは一切使用されて

いないという、とても落ち着いた雰囲気の素晴らしい劇場でした。

演目は「終わり良ければ総て良し」

途中で雨が降り、身体が冷えきった私は体調を崩してしまいました。

が、長時間、小峰さんは最後まで観劇。この情熱は“さすが”デス!

どっぷり「シェイクスピア」に浸った後は・・・

折角のロンドン。かねてからの希望通り「アビーロード」行きを提案。

翌日、私の強い希望に彼女が付き合ってくれました。

“小峰さん、ありがとう! お陰で元気になりました。”

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映画「LET IT BE」に出てきた白い扉のスタジオ。(閉鎖されていました)

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世界一有名な横断歩道です。

各国から多くの人が来て写真を撮っていました。

そして、私達も・・・

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img022アルバムのジャケットより

CIMG0703-1元気になった私

400年経った今も世界各地で上演されている劇作家「シェイクスピア」

世代を超えて歌い継がれ、聴く度に新しい発見がある「ビートルズ」

共にイギリスが生んだ偉大な「クリエーター」なのです。

時代を超え、国を超えて、今も世界中の人々に愛され続けている稀有な

“元祖”であり、且つ“リーダー”なのであります。

 

そして・・・ユーロスターに乗り、一路“パリ” へ・・・

IMG_2008 CIMG0760-1 CIMG0815-1バルコニーから眺めるパリ市街

展示会場にて

IMG_1931フランソワーズ・モレシャンさんと

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IMG_1942日本文学研究の大学教授と

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IMG_1954会場に来られたお客様と

「ストラトフォード・アポン・エイボン」「ロンドン」「パリ」

3都市を巡るとても有意義な10日間でした。

 

2016年7月12日 | カテゴリー : 友人と | 投稿者 : yuko