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「女子会」に乾杯!!
6月27日 晴れ時々曇り
先日、元少年野球チームのママさん仲間の「女子会」が開かれました。
「今年も元気に会えたねぇ~!!」
「乾杯~っ!!」
全部で6名、30年以上も続いているのです。
毎回、笑いが絶えません。
11時過ぎに始まったランチ会
あっという間に
気付けばもう夕方の5時過ぎに・・・
続きはまた来年ね!
健康に気を付けてね!
お互いを気遣う温かい言葉に余韻を残して・・・
<また、会いましょう!>
<楽しい一日をありがとう!!>
つれづれなるままに・・・
6月20日 晴れ
「つれづれなるままに
日暮らしスマホに向かひて 心に移りゆくよしなし事を
よそとせ(四十年)にわたりて 人形に思ひ巡らせ
そこはかとなく書きつくれば あやしうこそものぐるおしけれ。」
今年2025年、【厩戸皇子】【倭建命】からちょうど40年が経ちました。
今改めて、人形を作る幸せをひしひしと感じています。
<見てくださるすべての方に感謝を込めて・・・>
人形の再開
6月17日 晴れ
人形は私を待っていてくれました。
友人達も笑顔で迎えてくれました。
信じていてよかった!!
無我夢中で『命』と向き合った真剣勝負の数年間
今振り返れば、愛おしい時間でもありました。
最期に「ありがとう」と伝えました。
これからは、『天』から見ていてくださいね。
しまい込んでいた道具を取り出し
久しぶりに油土から顔原型を作り、夢中で手を動かしました。
そして、再スタート最初のビスクドール作品
【ハムレット】と【オフィーリア】が完成しました。
友人が「シエイクスピア没後400年記念祭」に
出展するように誘ってくれていたのです。
感謝しかありませんでした。
これを機に本格的な再開を決意し
2019年 京都で35周年の個展を開きました。
翌2020年、京都烏丸四条 大垣書店本店で開催された
第1回【本屋の人形展】に【ハムレット】と【オフィーリア】を出品しました。
【ハムレット】 「本屋の人形展」会場にて撮影
【オフィーリア】 案内はがきに使用していただきました。
座右の銘
6月14日 雨
ビスクドールへの新しい扉は、
夢に向かってゆっくりと確実に開いて行くかに思われました。
が・・・
人生はそれほど甘くはありません。
最大の試練が待ち受けていました。
いつも静かに見守ってくれていた夫に異変が生じたのです。
聞き慣れない病名に、頭が真っ白になりました。
呑気に構えている場合ではありません。
夫との限られた時間は、待ってはくれないのです。
どんなに厳しい現実でも、受け入れなければなりません。
心を鎮め・・・運命に従おうと決めました。
人形の全てを封印することに、迷いはありませんでした。
当時の私を救ってくれた1冊の本があります。
【置かれた場所で咲きなさい】 渡辺和子著 (幻冬舎文庫)
本には次のような言葉が書かれてありました。
「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。」
「どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、
そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、
根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために」
これらの言葉にどれほど助けられたことでしょう!
本のタイトル【置かれた場所で咲きなさい】は
私の【座右の銘】になっています。
夕鶴
6月5日 晴れ
<100㎝への挑戦>
ビスクドールに関してまだまだ経験値の浅い私には、越えるべき壁がたくさんありました。
1200度以上の高温で焼きしめるのですから
粘土では想像だにしなかったハプニングが次々に起こります。
その上、窯は購入したばかりで不慣れです。
それら一つひとつに納得がいくまで向き合い、自分で解決していくしかありません。
何しろ、いきなり全長100cmという無謀な挑戦なのです。
「歪み」「亀裂」・・・悪戦苦闘の連続でした。
少し話は逸れますが・・・
昔、のぼり窯で有名な信楽の工房で焼き物を教わったことがありました。
温度によって様々に変化する難しさを「偶然の産物」という言葉を使った私に対して
「偶然を必然にするのがプロなんやっ!!」
と陶工職人さんのひと言。
ハッと気付かされました。
専門知識を全く持たなかった私は、軽率な自分の言葉に己の無知を大いに恥、
以後、己を律する言葉として深く心に刻んだ記憶があります。
<偶然を必然に>
正に、この言葉を反芻しながら、100㎝のビスクドールに挑みました。
【夕鶴】 <全長100㎝のビスクドール>
箪笥の奥に大切に保管されていた母の花嫁衣裳を見た時
この着物を背景に人形を作りたいと強く思ったからです。
鶴が優雅に舞う美しい着物です。
それに負けないくらいの大きな人形【夕鶴】をどうしても作りたかったのです。
やっと・・・納得できる作品に仕上がりました。
そして・・・2009年
東京丸の内オアゾ、丸善本店4Fギャラリーでの「世界創作人形展」に出品しました。
初日に行われた海外作家との懇親会は、言葉の壁を越え、
人形を通して「想い」がひとつになった素晴らしい瞬間でした。