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【熱砂】
2月23日 晴れ

固定ポーズ人形の醍醐味を堪能した作品です。
迫力を持たせるために初めて油絵具を使用しました。
【華麗なる誘い】と同じ1994年の同展出品作品です。
嘗てないスピードで、一気に作り上げたのを覚えています。
「ゾーン」に入っていたかも・・・!!
華麗なる誘い
2月14日 晴れ

1994年 個展(松坂屋百貨店)及び協会本部教室展に出品した作品です。
憧れていたギリシャ彫刻、ルネッサンス彫刻の集大成として作りました。
「川﨑裕子人形写真集」【夜想曲】にも掲載させていただいております。
粘土人形時代の私の代表作です。
【厩戸皇子】からあっという間に10年が経っていました。
全く劣化せず、30年経った今も当時のままの姿で静かに佇み
この人形の為に改装された玄関ホールにてお客様をお迎えしているそうです。
作家冥利に尽きます!!
心から感謝申し上げます!!

<2019年 35周年個展時に京都のギャラリーにて撮影>
コレクター様よりご協力をいただき展示致しました。
<静>と<動>
2月2日 曇り
1992年に開催された第5回全国作品展では
<静>と<動>を対比させた2作品を出品し、新しい表現を提示しました。
【モダンタイムズ】 <静>・・・「静寂」「安らぎ」

無駄をそぎ落とし、シンプルなラインのみで清楚な大人の女性を表現。
モダニズムを意識して作った作品です。
【パエトーン】 <動>・・・「動揺」「混乱」

太陽の馬車を制御しきれなくなったパエトーン。ギリシャ神話より
動物(特に暴れ馬)表現の難しさを痛感した作品です。
転機
1月20日 晴れ
再び大きな転機が訪れました。
ギリシャ彫刻に強い憧れを抱いていた私は
【黙示録】という新作に全力で取り組んでいました。
その作品が、1989年7月、第4回全国作品展で協会会長賞を受賞したのです。
粘土に出会ってちょうど4年半の事でした。
再びカレンダーにも掲載して頂き、広く認知される事となりました。
当時から人形を作っておられる方はきっとご存知かも知れません。
以前SNSでも写真をアップさせていただいたことがありますので、
記憶の片隅に残っていたら嬉しいです。
【黙示録】



受賞後は協会本部教室の講師を若輩ながら拝命し
ご活躍されておられた先輩の諸先生方と共に、粘土人形の普及に力を注いでいくことになりました。
インタリオ技法とは
1月7日 (続き)
インタリオとは、イタリア語で「沈み彫り」「陰刻」を意味します。
ギリシャ彫刻などに見られる技法で、瞳の虹彩部分を沈み彫りにします。

影ができ、深みがでます。
例えば・・・こんな感じです。



少しハレーションを起こして見えづらいかも知れませんが・・・

(大阪心斎橋ギャラリー出展作品)
描き目とは一味違った表情なので、私は好んで使用していました。
参考になりましたら幸いです。
今、作家の間でこの技法が密かに流行っていて、更に進化しているようです。
作品作りに終わりはありませんね。