3月21日 晴れ
出品作品【ディオニュソス】ギリシャ神話より
川﨑裕子人形写真集【夜想曲】掲載作品
1996年、第6回が最後の全国作品展となりました。
初出品した【倭建命】から11年が経過していました。
新大阪の大会場で、全国から集まった沢山の人形を初めて見た時の驚きが思い出され
感慨深く、胸に迫るものがありました。
また、協会本部教室も終了となり、粘土人形黎明期の大きな波を越え
次の時代へと進む新しい変化を肌で感じる事となりました。
3月21日 晴れ
出品作品【ディオニュソス】ギリシャ神話より
川﨑裕子人形写真集【夜想曲】掲載作品
1996年、第6回が最後の全国作品展となりました。
初出品した【倭建命】から11年が経過していました。
新大阪の大会場で、全国から集まった沢山の人形を初めて見た時の驚きが思い出され
感慨深く、胸に迫るものがありました。
また、協会本部教室も終了となり、粘土人形黎明期の大きな波を越え
次の時代へと進む新しい変化を肌で感じる事となりました。
3月9日 晴れ
「都会の喧騒から遠く離れた母なる大地に想いを寄せるとき、
連綿と受け継がれた生命の歴史に畏敬の念を抱きます。
じっと見続けてきた太陽のように、生命を守りつぐのが女と思うのです。」
1994年刊行「ひかりのくに」出版【紙ねんど人形】より
当時、「ひかりのくに」出版から多数の粘土関係本が発行されていました。
これは、その中の1冊に掲載された作品【落日のナイル】【モロッコの微風】
に添えた私のコメントです。
女性の逞しさ、芯の強さを表現しました。
これら大地シリーズは全て油絵の具を使用しています。
作品のテーマに合わせ、絵の具選びはとても大切だと思っています。
「レリーフ」の背景にはサンドマチエール(画材用の砂)を使用し
絵の具と混ぜ合わせ立体感を持たせました。
油絵の具ならではの試みです。
参考にしていただければ幸いです。
2月23日 晴れ
固定ポーズ人形の醍醐味を堪能した作品です。
迫力を持たせるために初めて油絵具を使用しました。
【華麗なる誘い】と同じ1994年の同展出品作品です。
嘗てないスピードで、一気に作り上げたのを覚えています。
「ゾーン」に入っていたかも・・・!!
2月14日 晴れ
1994年 個展(松坂屋百貨店)及び協会本部教室展に出品した作品です。
憧れていたギリシャ彫刻、ルネッサンス彫刻の集大成として作りました。
「川﨑裕子人形写真集」【夜想曲】にも掲載させていただいております。
粘土人形時代の私の代表作です。
【厩戸皇子】からあっという間に10年が経っていました。
全く劣化せず、30年経った今も当時のままの姿で静かに佇み
この人形の為に改装された玄関ホールにてお客様をお迎えしているそうです。
作家冥利に尽きます!!
心から感謝申し上げます!!
<2019年 35周年個展時に京都のギャラリーにて撮影>
コレクター様よりご協力をいただき展示致しました。
2月2日 曇り
1992年に開催された第5回全国作品展では
<静>と<動>を対比させた2作品を出品し、新しい表現を提示しました。
【モダンタイムズ】 <静>・・・「静寂」「安らぎ」
無駄をそぎ落とし、シンプルなラインのみで清楚な大人の女性を表現。
モダニズムを意識して作った作品です。
【パエトーン】 <動>・・・「動揺」「混乱」
太陽の馬車を制御しきれなくなったパエトーン。ギリシャ神話より
動物(特に暴れ馬)表現の難しさを痛感した作品です。
1月20日 晴れ
再び大きな転機が訪れました。
ギリシャ彫刻に強い憧れを抱いていた私は
【黙示録】という新作に全力で取り組んでいました。
その作品が、1989年7月、第4回全国作品展で協会会長賞を受賞したのです。
粘土に出会ってちょうど4年半の事でした。
再びカレンダーにも掲載して頂き、広く認知される事となりました。
当時から人形を作っておられる方はきっとご存知かも知れません。
以前SNSでも写真をアップさせていただいたことがありますので、
記憶の片隅に残っていたら嬉しいです。
【黙示録】
受賞後は協会本部教室の講師を若輩ながら拝命し
ご活躍されておられた先輩の諸先生方と共に、粘土人形の普及に力を注いでいくことになりました。
1月7日 (続き)
インタリオとは、イタリア語で「沈み彫り」「陰刻」を意味します。
ギリシャ彫刻などに見られる技法で、瞳の虹彩部分を沈み彫りにします。
影ができ、深みがでます。
例えば・・・こんな感じです。
少しハレーションを起こして見えづらいかも知れませんが・・・
(大阪心斎橋ギャラリー出展作品)
描き目とは一味違った表情なので、私は好んで使用していました。
参考になりましたら幸いです。
今、作家の間でこの技法が密かに流行っていて、更に進化しているようです。
作品作りに終わりはありませんね。
1月7日 晴れ
今日は七草粥の日。
早春に芽吹く七草で邪気を払い、疲れた胃を休めて1年の無病息災を祈願します。
皆様にとって良き年となりますように!!
さて・・・
昨年末、人形の世界に入るきっかけとなった話をさせていただきました。
もしお目障りでなければ、引き続き懐かしい作品と共に振り返り
作品作りへの一助となれば幸いです。
初個展の翌年、4年目となった1988年は
「古代・和」から「洋」に方向を転換した挑戦の1年でした。
【スキャンダル】
大都会の一風景をドラマチックに・・・・・スキャンダラスに・・・・・
ニューヨーク・マンハッタンを勝手にイメージしながら作りました。
創作紙粘土協会発行のカレンダーに掲載された作品です。
覚えている方、いらっしゃるかなぁ~???
【奔流】(ほんりゅう)
メタリック調に仕上げた彫塑作品。
これも創作紙粘土協会発行のカレンダー掲載作品です。
この作品で初めてインタリオ技法(沈み彫り)を用いました。
以後、彫塑作品には殆どこの技法を使用しています。
<まさか30数年後にこの技法が流行るとは、想像だにしませんでした!!>
余談になりますが・・・
この作品は後に(1992年版)、全国の学校関係の美術・工芸カタログ
「彫塑」の表紙にも使用していただきました。
令和7年1月1日
明けましておめでとうございます。
12月28日 晴れ
1987年 初個展後の10月、第5回世界人形会議は
オランダのスヘフェニンゲン(Scheveningen,HOLLAND)で開催されました。
この年のパンフレットには、【ますらを】が他の海外作家作品と一緒に掲載されていて大変驚きました。
<右下端に載っていて、ビックリ!!>
再度出展のお誘いを頂いたのですが、2年続けての訪欧にはかなり無理があったので
「和装の女性」(粘土作品)をお送りし、寄贈させていただきました。
後に、世界人形会議の主催者である世界人形協会会長のM.Wanke(バンケ)氏から
ご丁寧な直筆のお手紙をいただきました。
それは今でも大切に保管しています。
粘土に出会って今年でちょうど40年。・・・早っつ!!
正に“光陰矢の如し”です。
間もなくこの1年も終わろうとしています。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
<<皆様どうか良いお年を!!>>