海外作家との交流

12月16日 晴れ

幾つかの偶然が重なり、人生は紡がれていくのですね。

家族の絆、人々との出会いも全てが大切な財産です。

 

翌1986年10月、第4回世界人形会議に再び参加することになりました。

この年の開催地はモーツアルトの生誕地、オーストリア・ザルツブルグでした。

今度は作品持参です。

夫、子供達の了承を得て、思い切って海を渡りました。

家族の温かい後押しがあったからこそ・・と、今でも感謝せずにはおれません。

また、世界人形会議と深い繋がりをお持ちのビスクドール作家、藤田女史にも大変お世話になりました。

心から感謝とお礼を申し上げます。

海外作家の素晴らしい作品を目の当たりにし、“まだまだ学ぶべき事が山ほどある”

と気付いた実りある訪欧でした。

 

ヨーロッパ最大級・世界人形会議「M. WANKE」人形展のパンフレット

大きな荷物は人形です。

当時、ヨーロッパへはアンカレッジ経由の大移動でした。

やっとの思いで会場へ到着。早速受付を済ませました。

私のメンバーシップカードです。

参加国の国旗が掲げられた大会場で初日、講演(レクチヤー)が行われました。

 

人形の展示は豪華な宮殿で行われました。

マスコミの報道もありました。

会場にはヨーロッパ中から多くの方々が来られていました。

最終日に行われた海外作家との交流会

人形に対する熱い想いは、国を超えてみんな同じなのだと深い感動を覚えました。

ザルツブルクは本当に美しい街でした。

時間を見つけて街を散策。

映画「サウンドオブミュージック」のロケ地で撮った1枚です。

 

 

 

2024年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko

新しい世界へ

12月13日 晴れ

【日出処の天子】で人形の虜になった私は、日本古代史にどんどん引き込まれて行きました。

そして半年後、【倭建命】(ヤマトタケルノミコト)で人生が大きく変わる事になったのです。

1985年7月、新大阪で開催された創作紙粘土協会主催 第2回全国作品展に

一般で出品したところ、なんと入選したのです。

全国から集まった数多くの人形を見て、「この様な世界があったのか!」と驚愕しました。

当時、日本に於ける最も大きな創作人形展だったからです。

同時に、新しい世界を知る事となりました。

更に10月、たまたま見た新聞記事で参加を呼び掛けていた世界人形会議(イギリス・ブライトン)

に応募したら、これまた思いがけず、銅メダルを受賞してしまったのです!!

それは、世界中の作家が集まるヨーロッパ最大級の人形展でした。

勿論、各部門がたくさんある中での1部門に過ぎないのですが・・・

ドレスを着た可愛い人形とはテーマを異にする、特異な作品だったからかも知れません。

かくして・・・

【厩戸皇子】【倭建命】に導かれるように人形に世界に入って行く事になったのです。

 

 

 

 

2024年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko

あの日から40年!!

12月3日 晴れ

1984年、今からちょうど40年前の今頃(年の瀬)

私は無我夢中で絵筆を動かしていました。

当時、夢中で読んでいた山岸凉子作【日出処の天子】の主人公【厩戸皇子】を粘土で作り

絵の具で色塗りの仕上げをしていたのです。

竹串とめん棒とビニール袋を広げながら、台所のテーブルで・・・

粘土との出会いは、市の広報を見て、たまたま参加した講習会(ビール瓶を使用した簡単な粘土人形)がきっかけでした。

 

薄く伸ばすと布のように、乾燥後は硬く石のように・・・

思いのまま造形が出来、彩色も自在に・・・

なんて楽しい素材なのでしょう!

<人物がムクムクと起き上がってくる!!>

 

粘土の魅力に取りつかれ、独学で一気に作り上げた最初の作品【日出処の天子】が完成しました。

それは正に、私が人形の虜になった瞬間でもありました。

<記念すべき第1作目【日出処の天子】 山岸凉子作・第10巻カバー絵表紙より>

 

あの日から40年。

継続は力なり!!

<ビデオレター>で40年前の自分に伝えてあげたいワ。

「40年後も作家として人形を作り続けていますよ~」

「相変わらず、自分への挑戦、続けていますよ~」

 

懐かしい作品と共に40年の歩みを少しだけ振り返ってみようかと思います。

もしよろしければ、お付き合いくださいませね!!

 

 

2024年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yuko